ブラウザーをサーバー上で開きっぱなしにしておきたいと持って、 昔使ったことがあった x2go を VPS 上のサーバーに入れて使ってみました。
動作確認環境
- Ubuntu 18.04.4 LTS (bionic)
- x2goserver 4.1.0.0-3
- xfce4
- language-pack-ja
- fonts-noto
- fonts-noto-color-emoji
- ibus-mozc
サーバー側設定
パッケージインストール
以下のパッケージを入れました。
x2go が最新でなくても良いのなら sudo apt-add-repository ppa:x2go/stable
は不要でした。 x2goserver-xsession
も x2goserver
の依存で入るようなので、明示的に指定する必要はないかもしれません。
- x2goserver
- x2goserver-xsession
- xfce4
- language-pack-ja
- language-pack-ja-base
- fonts-noto
- fonts-noto-color-emoji
- ibus-mozc
ブラウザーは sudo snap install chromium
で chromium
を入れました。
fonts-noto
だけだと gnome-terminal で絵文字が白黒だったので fonts-noto-color-emoji
を入れてみたところ、カラーで出るようになりました。
ibus-mozc
で gnome-terminal 上では日本語入力できるようになりましたが、 snap で入れた chromium では日本語入力できなさそうでした。 snap の権限問題で日本語入力は問題があるらしいという話をみたことがあるので、そのあたりなのかもしれません。 ここはまだあまり使っていないので今後の課題です。
ssh 設定
x2go で接続するためのユーザーを作成して ssh で接続できるようにしました。
クライアント側設定
brew cask install x2goclient
でインストールしました。
セッションの設定は以下のような感じにしています。
- Session
- Session name は区別しやすいように適当な名前を設定
- Server に ssh での接続情報を設定
- Try auto login にチェックを入れて ssh-agent を使うように設定
- Session type を XFCE に変更
- Connection
- Connection speed を下げてみたり Compression を変更してみたりしても動画表示がうまく転送される状態にはできず
- とりえあず現状は MODEM にして Compression Method は adaptive にして Image quality を色々下げてみて様子見
- (この記事を書いているときに Image quality を限界の 0 まで下げてみたら反応速度はましになりました。)
- Input/Output
- 1024x768
- Media
- PulseAudio のままで
paplay /usr/share/sounds/freedesktop/stereo/trash-empty.oga
で再生はできても chromium の中の音は聞こえない (これも snap の権限問題?)
- PulseAudio のままで
まとめ
とりあえずブラウザーを起動しっぱなしにして cookie clicker などを放置してみるというのは実現できましたが、 ネットワーク的に遠い (ping 応答が 160ms ぐらい) からか、表示の更新が遅いので、 動きのあるものを使うのは難易度が高そうです。
日本語入力や音の問題はリモートとは関係なさそうなので、そのうち調べてなんとかしたいです。