VPS で動かしている postfix でメールをそのまま転送すると spam 判定されることが多かったので、 postsrsd を導入しました。

動作確認バージョン

最初に以下の環境に導入していました。

  • Ubuntu 18.04.5 LTS
  • postsrsd 1.4-1
  • postfix 3.3.0-1ubuntu0.3

しばらく使っていて問題なさそうだったので、以下の環境にも導入しました。

  • Debian GNU/Linux 10 (buster)
  • postsrsd 1.5-2
  • postfix 3.4.14-0+deb10u1

postsrsd のインストール

ドメインは postconf -h mydomain で自動検出されるので、 postfixmydomain の設定のままで良ければ postsrsdsudo apt install postsrsd するだけ使えます。

ドメインの設定は /etc/default/postsrsd にあるので SRS_DOMAIN= の行を確認しておきます。

postfix 側の設定

README に書いてあるように、以下のような設定を追加するだけです。 ポート番号しかてがかりがなくて、何の設定なのかわかりにくいので、コメントも追加しています。 既に設定がある場合は上書きしてしまっていないか注意が必要です。

## postsrsd
sender_canonical_maps = tcp:localhost:10001
sender_canonical_classes = envelope_sender
recipient_canonical_maps = tcp:localhost:10002
recipient_canonical_classes= envelope_recipient,header_recipient

感想

メール転送は SPF などにひっかかって spam 判定されやすいのは知っていたのですが、 良い対処方法がわからないので放置していて、 postsrsd というものを最近知ったので使ってみたところ、 思ったより簡単に使えました。

postfix 側の設定も普通はデフォルトのままでしか使っていないことが多そうなものだけだったので、 既存の設定とのマージも気にせずに導入できました。

すでに過去のメールで spam っぽいと学習されてしまっているのか、 spam 判定はすぐには減らなかったのですが、 今までどおり転送先での「spam じゃない」扱いを繰り返しつつ しばらく使っていると spam 判定がなくなった気がします。

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Kazuhiro NISHIYAMA

Ruby のコミッターとかやってます。 フルスタックエンジニア(って何?)かもしれません。 About znzに主なアカウントをまとめました。

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