Mac App Store から入れている WireGuard が 1.0.10 にあがって、 「有効化に失敗」「トンネルオブジェクトにネットワーク設定を適用できません」 と出て繋がらなくなってしまって困っていたのですが、回避方法を発見して繋がるようになりました。
確認環境
- macOS Catalina 10.15.7
- WireGuard 1.0.10
状況
接続しようとしてしばらくすると 「有効化に失敗」「トンネルオブジェクトにネットワーク設定を適用できません」 というダイアログがでて接続に失敗します。
ログをみると 「[NET] Starting tunnel failed with setTunnelNetworkSettings timing out」 と出ていました。
Mac App Store から入れているので、前のバージョンに戻すというのも難しい状況です。
調査結果
すでに報告がないかと思って Mac App Store をみても特になさそうだったので、 開発元の方をたどってみると、 Kit: PacketTunnelSettingsGenerator: do not require DNS queries if no DNS で修正が入っていて、既に 1.0.11 のリリース中のようでした。
一時的な対処
コミットメッセージから DNS 設定がないのが問題だろうということで、 トンネル設定の [Interface]
セクションに DNS = 192.168.0.1
のようなローカルのルーターの DNS 設定を決め打ちで埋めてみると繋がることが確認できました。 決めうちだと他のネットワークに移動したときに繋がらなくなるので、 これは一時的な対処として、 WireGuard が修正済みのバージョンになったら削除予定です。
ずっと入れておくなら DNS = 8.8.8.8
などの Public DNS を使うという手もありそうですが、 別の問題が起きることがあるので、ローカルのルーターの方を使っています。