昔 AquaSKK を試したときはまだ安定していなかったので、常用は諦めていたのですが、 macOS の環境設定しなおしのついでにまた使ってみることにしました。

動作確認環境

  • macOS Catalina 10.15.3
  • AquaSKK 4.7.0

公式サイト

OSDN (旧 SourceForge.JP) の AquaSKK は更新が止まっていて、 ダウンロード自体は GitHub の AquaSKK からになります。 基本的なドキュメント自体は多少古い部分があるものの、 OSDN が参考になります。

インストール

Homebrew を使っているので、 cask でインストールしました。

brew cask install aquaskk

初期設定

システム環境設定の入力ソースで「AquaSKK 統合」を追加しました。 標準の日本語の方は消せなかったのでそのままにしています。

AquaSKK の設定はここからは出来ないようで、 カスタマイズに書いてあるように 右上のメニューバーのところから環境設定を開く必要がありました。

設定はチェックを切り替えるだけでは反映されず、環境設定のダイアログを閉じる必要がありました。

とりあえず「変換」の「注釈の表示」だけ有効にしました。

その後、「補完」の「ダイナミック補完」も有効にして表示する数を増やしました。

Ctrl-J 問題

Troubleshoot の Use with iTerm2/Apple Terminal.app のリンク先の iTerm2/Apple TerminalでAquaSKKを使う - みずぴー日記 に書かれているように、 Terminal.app と iTerm2 で Ctrl-J がききません。

とりあえず他のソフトを追加せずになんとかできないか試したところ、 Ctrl-Shift-J で代用できましたが、 Terminal.app は Ctrl-Shift-J で切り替えだけになるのに対して、 iTerm2 だと切り替えと同時に Ctrl-Shift-J (Ctrl-J かも) が入力されてしまうようです。

Emacs.app だとなぜかどっちもきかないので、今のところ他のアプリに切り替えて入力モードを戻してから Emacs.app に戻るということをしています。 Emacs では ddskk を使うようにした方が良いのかもしれません。

その他の設定

フォルダとファイルに書いてあるように、 /Library/Input Methods/AquaSKK.app/Contents/Resources/ (リンク先の説明だと Resources の s が抜けている) にデフォルトの設定ファイルがあるので、 ~/Library/Application Support/AquaSKK/ にコピーして書き換えるようです。

Sticky Shift

試しに AquaSKK 4.7.0 で対応が入った Sticky Shift を設定してみました。

$ cp /Library/Input\ Methods/AquaSKK.app/Contents/Resources/keymap.conf ~/Library/Application\ Support/AquaSKK/
$ echo >> ~/Library/Application\ Support/AquaSKK/keymap.conf
$ echo 'StickyKey ;' >> ~/Library/Application\ Support/AquaSKK/keymap.conf

右上のメニューバーのところから「設定ファイルの再読み込み」で反映させます。

「KanJi」の代わりに「;kan;ji」で変換できることを確認します。

keymap.conf ファイル自体の説明は keymap.confの文法 にあります。

感想

macOS の標準の日本語入力の Shift キーを押しっぱなしでカタカナ入力に慣れてしまっているので、 SKK の「qkatakanaq」や「Katakanaq」のようなカタカナ入力に慣れなおすのが大変そうですが、 SKK 自体は昔使っていたので、そんなに困ることはなく使えそうでした。

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Kazuhiro NISHIYAMA

Ruby のコミッターとかやってます。 フルスタックエンジニア(って何?)かもしれません。 About znzに主なアカウントをまとめました。

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