rm *~ のつもりで rm * ~ (半角スペースが混ざっている) のように実行してしまうような間違いをすると危険です。

その対策として tcsh には rmstar という設定があったり zsh には RM_STAR_SILENTRM_STAR_WAIT という設定があるのですが、 ちゃんと展開結果を確認してからコマンドを実行する方が安全です。

また rm 以外でも展開結果を事前に確認できると便利なことが多いです。

展開結果の確認方法

bashzsh の一般的なキー割り当てだと C-x g (Control を押しながら x を押して Control を離して g) で展開結果を確認できます。

Tab キーだとコマンドライン中に展開されてしまいますが、 C-x g だと確認だけ出来ます。

bash の場合

たとえば bash なら以下のように展開結果が出て、 プロンプトの行が出てきます。

bash:

    $ echo /etc/host*<C-x>g
    host.conf    hostname     hosts        hosts.allow  hosts.deny
    $ echo /etc/host*

zsh の場合

zsh ならプロンプトの行の下に展開結果が出てきます。

zsh:

    % echo /etc/host*
    /etc/host.conf    /etc/hostname     /etc/hosts        /etc/hosts.allow  /etc/hosts.deny

Tab キーの動作

比較のため Tab キーでの動作例も載せておきます。

bash の場合

実際には同じ行でしたが、最初の展開結果に置き換わりました。

bash:

    $ echo /etc/host*<tab>
    $ echo /etc/host.conf

zsh の場合

こちらも実際には同じ行ですが、すべての展開結果に置き換わりました。

zsh:

    % echo /etc/host*<tab>
    % echo /etc/host.conf /etc/hostname /etc/hosts /etc/hosts.allow /etc/hosts.deny

glob で指定しにくい一部のファイルだけ除外するなど、展開された方が便利な時は Tab キーで展開してからコマンドラインを編集して実行することもあります。

まとめ

一般的な bash 環境ならどこでも使えて、 複雑な glob の展開結果の確認にも便利なので、 C-x g は非常にオススメです。

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Kazuhiro NISHIYAMA

Ruby のコミッターとかやってます。 フルスタックエンジニア(って何?)かもしれません。 About znzに主なアカウントをまとめました。

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