最近流行りの仮想環境を使ってクリーンな wheezy 環境で RubyLive を作成できるようにしました。

VirtualBox + Vagrant は特殊な制限のない仮想環境なので Live イメージが作成できたのですが、 docker は後述の制限のために作成できませんでした。

RubyLive を Vagrant で作成

Vagrant を使ってクリーンな wheezy 環境で RubyLive の ISO を作成できるようにしました。 こちらは問題なく作成できました。

動作確認バージョン

  • VirtualBox 4.3.12
  • Vagrant 1.6.3

使い方

  • VirtualBox と Vagrant をインストールしておきます。
  • git clone https://github.com/znz/rubylive-builder で取得します。
  • cd rubylive-builder で中に入ります。
  • VM_MEMORY=512 vagrant up のように適当なメモリ容量を指定して起動します。 (指定なしなら 1024)
    • 他の項目も環境変数である程度変更できるようにしています。
    • 初回起動時は box をダウンロードするので非常に時間がかかります。
    • provision で live-build などの必要なパッケージをインストールしています。
  • vagrant ssh でゲストにログインします。
  • /vagrant/rubylive.sh を実行すると /home/vagrant/rubylive で RubyLive のイメージを作成します。
    • 実行するたびにタイムスタンプの入ったファイル名の ISO ファイルが作成されます。
    • ネットワークの速度やマシンスペックに影響を受けると思いますが、試した環境では約1時間かかりました。
  • 作成できた /home/vagrant/rubylive/*.iso/vagrant にコピーまたは移動して、ホスト OS 側に取り出します。
  • 取り出した ISO ファイルを使用します。

なぜか

chroot: failed to run command `/usr/bin/env': No such file or directory

で失敗することがありましたが、再度 /vagrant/rubylive.sh を実行すれば問題なく作成できました。

片付け方

  • vagrant destroy で VM を破棄します。
  • git clone した作業ディレクトリを削除します。
  • wheezy の box が不要なら vagrant box remove opscode_debian-7.4_chef-provisionerless で削除します。
  • Vagrant や VirtualBox も不要ならアンインストールします。

RubyLive を Docker で作成 (失敗)

docker 環境の中では chroot /rubylive/chroot mount -t proc proc /procEPERM で失敗するため、作成できませんでした。

動作確認バージョン

  • docker 1.1.1

試し方

  • docker をインストールしておきます。
  • git clone https://github.com/znz/rubylive-builder で取得します。
  • docker build rubylive-builder で作成に挑戦します。
    • または cd rubylive-builder で中に入って docker build . です。
  • docker ps -a で最近の CREATED の IMAGE を確認します。
    • もしくは docker images で確認します。
    • 最後の失敗した後の状態は残っていないようでした。
  • docker run -i -t --rm 4b8bc4523794 /bin/bash のように中に入ります。
    • 4b8bc4523794 のところは確認した IMAGE の ID にしてください。
  • cd rubylive で rubylive ディレクトリに入って rake で作成に再挑戦します。
  • less /rubylive/chroot/debootstrap/debootstrap.log でログを確認したり、 chroot /rubylive/chroot mount -t proc proc /procmount -t proc proc /rubylive/chroot/proc を直接実行してみたりして 原因を確認します。

失敗部分のメッセージ

W: Failure trying to run: chroot /rubylive/chroot mount -t proc proc /proc
W: See /rubylive/chroot/debootstrap/debootstrap.log for details
P: Begin unmounting filesystems...
P: Saving caches...
/usr/bin/env: apt-get: No such file or directory
rake aborted!
Command failed with status (1): [sudo lb build...]

/rubylive/chroot/debootstrap/debootstrap.log をみると mount: permission denied と出ていました。

Dockerfile 直接指定 (失敗)

docker build https://raw.githubusercontent.com/znz/rubylive-builder/master/Dockerfile のように直接 URL を指定する方法は sources.list を国内ミラーに差し替える部分が失敗して使えませんでした。

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Kazuhiro NISHIYAMA

Ruby のコミッターとかやってます。 フルスタックエンジニア(って何?)かもしれません。 About znzに主なアカウントをまとめました。

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