OpenSSL の脆弱性 (CCS Injection,CVE-2014-0224) の修正が squeeze の LTS に入ったというアナウンス があったのに、 今まで通り使っている squeeze には修正が入らないと思って調べてみたところ、 apt-line の追加 が必要でした。
追加する apt-line
既存の /etc/apt/sources.list
に
deb http://ftp.jp.debian.org/debian squeeze main non-free contrib
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian squeeze main non-free contrib
deb http://security.debian.org/ squeeze/updates main contrib non-free
deb-src http://security.debian.org/ squeeze/updates main contrib non-free
# squeeze-updates, previously known as 'volatile'
deb http://ftp.jp.debian.org/debian squeeze-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian squeeze-updates main contrib non-free
という apt-line を設定したとすると、
deb http://ftp.jp.debian.org/debian squeeze-lts main non-free contrib
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian squeeze-lts main non-free contrib
を 追加 します。
ネタ元の Debian Wiki に書いてあるように適切に使うには squeeze と squeeze security の apt-line も残した上で squeeze lts の apt-line を 追加 する必要があります。
apt pinning を使っている時の注意点
/etc/apt/apt.conf
で
APT::Default-Release "squeeze";
のように設定している場合はコメントアウトするか
APT::Default-Release "squeeze-lts";
に書き換える必要があります。
更新の反映
いつも通り apt-get update
と apt-get upgrade
で更新できます。
サポート対象外のパッケージを調べる
squeeze-lts
の apt-line を追加すると debian-security-support
というパッケージがインストールできるようになります。
debian-security-support
パッケージをインストール中にサポート対象外のパッケージについての情報が表示されます。 インストール後は check-support-status
で同じ内容が表示できます。
Ubuntu には ubuntu-support-status
というコマンドがあるので、似たようなものが Debian にもできたということでしょうか。 debian-security-support
パッケージは今のところ sid
と squeeze-lts
にだけあるようです。
aptitude 検索パターンで LTS に収録されているパッケージ一覧
aptitude search '~A squeeze-lts'
で squeeze-lts
に収録されているパッケージ一覧が調べられます。
今のところ、
chkrootkit
debian-security-support
-
gnutls
関係 hello
-
openssl
関係
がありました。